毎年お正月の風物詩といえば『箱根駅伝』がありますが、個人的には全く興味が無く箱根駅伝の何が面白いのか?全く理解出来ませんでした。
しかし2020年の箱根駅伝をたまたま見る機会があり、見てしまったが最後、箱根駅伝にハマってしまいました。
そうなると色々と箱根駅伝についてわからないことが多く初心者は、ここが問題になっていることが良くわかりました。
そこで初心者にもわかる箱根駅伝のルールや見どころ・面白さについてまとめてみました。
初心者にもわかる箱根駅伝のルールや見どころ・面白さを紹介!
箱根駅伝の初心者としては本当にわからないことが多く、先ずはルールや見どころ・面白さがわかリませんでした。
そして基本的な日時や出場校、そして往路や復路とか、走るコースとか箱根駅伝の好きな人からすると当たり前のことさえ知らず、先ずはこの事を知るだけでも興味が出てきます。
そこで一つ一つを初心者向けにご紹介いたします。
先ず私自身が分からなかった事をまとめます。
日時
往路・復路の意味?
出場校とその決め方
シード校とは?
関東学生連合チームとは
走るコース
外国人選手は何人まで
浪人生や留年生は走られるの
山の神とは
襷(タスキ)
繰り上げスタートとは
何が面白いのか?
見どころは何なのか?
これらのことについて一つ一つご紹介いたします。
初心者にもわかる箱根駅伝|開催日時:1月2日(往路)3日(復路)
(画像引用:https://www.pinterest.co.uk/pin/376543218828193884/)
箱根駅伝の開催日時は毎年1月2日と1月3日の2日間で、2日間とも午前8時からのスタートです。
日にち:毎年1月2日(往路)・1月3日(復路)
時間:午前8時スタート
1月2日を往路といい、1月3日を復路といいます。
ここからが素朴な疑問なのですが、お正月は皆さんゆっくりしたい時ですよね。年末はバタバタしてますし、なぜ正月に箱根駅伝を行うのか?意味不明でした。
箱根駅伝2021のスマホ視聴についてはこちらの関連記事をお読みください。
【箱根駅伝2021】をスマホで見る方法は?地上波の再放送や見逃しもまとめてみた!
箱根駅伝はなぜ正月に行うのか?
箱根駅伝がなぜ正月に行うのか?調べてみると箱根駅伝の歴史が関係していました。
箱根駅伝は1920年(大正9年)から開催され2021年で97回目の開催となります。
箱根駅伝が初めて開催された1920年は2月14日と15日でした。
その後1月6日から13日頃の間で行われていたようです。(大正天皇が崩御された年のみ4月)
そして、1955年(昭和30年)第31回大会から現在の1月2日・3日になりました。
その理由はこちらです。
昭和30年前後は丁度、高度経済成長期で車の台数が増え、交通事情を考えた結果正月なら車が少ないから駅伝をやっても良いよ。
と云うことで、主催者側と警察側の話し合いの結果だそうです
箱根駅伝の往路と復路は距離が違う
箱根駅伝の往路(1月2日)は大手町からスタートして、中間の箱根・芦ノ湖までを走り、復路(1月3日)はその反対のコースを戻るのですが、道路によって迂回する部分があるので距離が違うそうです。
全然知りませんでした。
往路:107.5 km
復路:109.6 km
計:217.1 km
そして往路・復路でもう一つわからないことは、往路優勝、復路優勝、総合優勝・完全優勝です。
往路優勝・復路優勝・総合優勝・完全優勝とは
先ず、往路優勝とは1月2日に行われる、往路で1番なったチームが往路優勝です。(1区から5区まで)
そして往路の順位が、1月3日に行われる復路のスタート順になります。
ここからが少し難しくなるのですが、大事な事なので覚えておく必要があります。
復路のスタートは往路の順位順(タイム差)にスタートになるのですが、往路1位から10分以内にゴールしたチームはそのタイム差でスタートします。
そして、往路1位から10分以上離されているチームは、タイム差ではなく往路1位のチームがスタートして10分後に一斉スタートするのです。
これを『繰り上げスタート』と呼びます。
つまりこのようになります。
繰り上げスタート
往路1位から10分以内にゴールしたチーム:復路はタイム差でスタート
往路1位から11分以降にゴールしたチーム:復路は10分後に一斉スタート
この事で1月3日に行われる復路優勝は少し難しくなり、10区(復路)を1位でゴールしても復路優勝とはならないケースが出るのです。
復路優勝の基準は、6区から10区(復路)までの通算タイムが1番早かったチームです。
そして総合優勝は往路と復路を合計した通算タイムが1番早かったチームです。
ここまでは理解出来るでしょうか?
ややこしいです。
もう一つの言葉として、完全優勝についてですが、イメージは総合優勝=完全優勝のイメージですが、少し違いました。
完全優勝
・往路と復路ともに1位となって優勝すること。
・全区間(1区から10区)を1位で通過し、1度も1位を譲らずに優勝すること
これで少しは往路優勝(1月2日)、復路優勝(1月3日)、総合優勝、完全優勝の違いが理解出来たでしょうか?
往路優勝(1月2日):5区をゴールした順番
復路優勝(1月3日):6区から10区までの通算タイムが1番速かったチーム
総合優勝:往路と復路の通算タイムが1番早かったチーム
完全優勝:往路・復路ともに1位となって優勝。全区間(1区から10区)で一度も1位を譲らずに優勝
結局復路(1月3日)のスタートが往路(1月2日)の順位のタイム差でスタートしない事で難しくなっているようです。
この復路の10分後一斉スタートも交通事情が関係しているようです。
過去の往路・復路優勝せずに総合優勝した大学
回 年 総合優勝(往・復) 往路優勝 復路優勝
2回 1921年 明治大学(2位・2位) 早稲田(3位) 東京高師(2位)
13回 1932年 慶應義塾大学(2位・2位) 日本(2位) 早稲田(3位)
22回 1943年 日本大学(2位・3位) 慶應(2位) 専修(8位)
50回 1974年 日本大学(2位・2位) 東京農業(4位) 大東文化(2位)
58回 1982年 順天堂大学(2位・2位) 日本体育(2位) 早稲田(5位)
71回 1995年 山梨学院大学(2位・2位) 早稲田(2位) 中央(3位)
82回 2006年 亜細亜大学(6位・2位) 順天堂(4位) 法政(7位)
95回 2019年 東海大学(2位・2位) 東洋(3位) 青山学院(2位)
ここ最近では2019年の東海大学の総合優勝が、往路・復路優勝せずに総合優勝した例になりますね。
面白いと言えば面白いのですが、複雑です。
過去の完全優勝
完全優勝はここ最近では2016年に青山学院大学が達成しました。
その前は39年前に日本体育大学が達成して以来で、いかに完全優勝が難しいかがわかります。
2016年の青山学院大学は出雲駅伝・全日本大学駅伝も優勝し、3冠を達成。本当に強い年でした。
53回 1977年日本体育大学
92回 2016年 青山学院大学
このような過去の記録を色々と見てみると面白いのですが、こちらでこの辺に留めます。
初心者にもわかる箱根駅伝|コースと見どころを紹介
(画像引用:https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/01/01/kiji/20180101s00056000145000c.html)
こちらが箱根駅伝のコースです。
往路(107.5km):大手町~鶴見~戸塚~平塚~小田原~芦ノ湖
復路(109.6km):芦ノ湖~小田原~平塚~戸塚~鶴見~大手町
スタートは読売新聞東京本社前です。
なぜ読売新聞東京本社前からの出発かというと、「箱根駅伝」は関東学生陸上競技連盟が主催し読売新聞が共催しています。
そして驚いたことに『箱根駅伝』は読売新聞東京本社の登録商標(第5565518号)でした。
このように箱根駅伝と読売新聞そして日本テレビの関係はこのような経緯があるのです。
ついでに云うと、『箱根駅伝』の正式名称は『東京箱根間往復大学駅伝競走』です。
それでは区間ごとの見どころについてもご紹介します。
1区(21.3㎞)往路
(画像引用:https://www.ntv.co.jp/hakone/94/contents/post/post_14.html?id=college_kokugakuin,college_nittai,college_waseda,college_toyo,college_aogaku,college_komazawa)
こちらの写真は1区の見どころ新六郷橋です。
1区は東京都千代田区大手町・読売新聞本社ビル前→神奈川県の鶴見中継所までの21.3㎞です。
<コースの特徴・見どころ>
高低差が少なく平坦な区間で、八ツ山橋辺りから選手の駆け引きが始まり、17㎞を過ぎた新六郷橋を渡りきった下り坂でスパートする選手が多くレースの見どころになります。
<選手の特徴>
スピードランナーや準エースクラスの選手達が走ります。
<通過予想時間>
8:00 スタート
↓
8:09 芝浦郵便局交差点
↓
8:29 鮫洲駅前
↓
8:43 東蒲田2丁目交差点
↓
9:01 鶴見中継所
※ 鶴見中継所の繰り上げ時間は10分です。
ここでもまたややこしい繰り上げ時間・繰り上げスタートという言葉が出てきます。
この繰り上げ時間とは、1位が通過後、10分以上経過したチームは、1区の選手が到着していなくてもスタートする(繰り上げスタート)時間を、繰り上げ時間といいます。
<過去の区間記録>1時間01分06秒
第83回 2007年 佐藤悠基選手(東海大)
花の2区(23.1km)往路
こちらの写真は2区の見どころ権太坂です。
2区は鶴見中継所~戸塚中継所までです。
<コースの特徴・見どころ>
この区間は距離が長く東海道五十三次で難所と云われた権太坂やラスト3㎞の「戸塚の山」と呼ばれる連続する上り坂が有名で、体力、精神力、勝負勘が必要な区間となります。
<選手の特徴>
各大学がエース級の選手をこの区間に走らせるため、「花の2区」と呼ばれます。
<通過予想時間>
9:01 鶴見中継所
↓
9:09 大黒町入口交差点
↓
9:29 西区役所入口交差点
↓
9:58 横浜新道合流点
↓
10:08 戸塚中継所
※ 戸塚中継所の繰り上げ時間は10分です。
<過去の区間記録>1時間05分57秒
第96回 2020年 相澤晃選手(東洋大学)
第3区(21.4km)往路
(画像引用:https://4travel.jp/travelogue/10968793)
こちらの写真は第3区の正面に富士山が見えるポイントです。綺麗ですね~
3区は、戸塚中継所から平塚中継所までです。
<コースの特徴・見どころ>
この区間は前半の約9㎞は緩やかな坂道が続き、11㎞をすぎると正面に富士山、左側に相模湾と素晴らしい景色が見られます。しかし海風が難敵で選手達は体力を奪われる区間です。
<選手の特徴>
2区からの流れをどのように修正するか重要な区間で、ここ数年は力のある選手(準エース)を3区に走らせています。
<通過予想時間>
10:08 戸塚中継所
↓
10:11 吹き坂バス停
↓
10:24 藤沢橋
↓
10:52 しゃぶ菜茅ヶ崎中海岸店
↓
11:11 平塚中継所
※ 平塚中継所の繰り上げ時間は15分です。
<過去の区間記録>59分25秒
第96回 2020年 イエゴン・ヴィンセント選手(東京国際大学)
第4区(20.9km)往路
(画像引用:https://hochi.news/photos/20190318-OHTSI50019.html?tag=%E7%AE%B1%E6%A0%B9%E9%A7%85%E4%BC%9D&photoid=35)
こちらの写真は4区の松並木です。気持ち良さそうなコースですよね。選手はそれどころではありませんが。
第4区は、平塚中継所から小田原中継所までです。
<コースの特徴・見どころ>
この区間は2017年に5区の区間が短縮され、それに伴い4区の区間が18.5㎞から20.9㎞に延伸されました。
平地区間では最も短いコースで、細かいアップダウンが続く複雑なコースです。旧東海道の松並木が見える景色が綺麗な区間でこちらも見どころです。
<選手の特徴>
山登りが続く5区へいかに繋げるか?大事な区間となります。
そのため精神的にタフな選手が走ります。
<通過予想時間>
11:11 平塚中継所
↓
11:14 国道134号合流点
↓
11:25 大磯警察署
↓
11:55 連歌橋交差点
↓
12:13 小田原中継所
※ 小田原中継所の繰り上げ時間は15分です。
<過去の区間記録>1時間00分30秒
第96回 2020年 吉田裕也選手(青山学院大学)
吉田祐也選手についてはこちらの関連記事をお読み下さい。
吉田祐也(箱根駅伝2020青学4区)就職先はなぜブルボン?競技引退は本当?
山登りの5区(20.8km)往路
(画像引用:https://www.doboku-watching.com/lovedoboku/sdetail.php?pageID=316)
こちらの写真は新しくなった函嶺洞門のバイパスです。2015年のコース変更の時で、雪が残っていますね。山道と言うだけで無く気候も関係してくるので、それだけでも大変です。
第5区は、小田原中継所から芦ノ湖までです。
<コースの特徴・見どころ>
「山登りの5区」と呼ばれ、高低差800m以上を登る難コースです。10区間の中で最短の20.8㎞ですが、攻略が難しく過酷なため箱根駅伝で最も見どころのあるコースでもあります。
2014年2月に箱根駅伝の名物でもあった山上りの入口・函嶺洞門が、築造より80年以上が経過し老朽化したため通行止めとなり、2015年からコース変更となります。
この第5区では特殊なコースのため順位変動も多く見られ、本当に見るモノとしてはドキドキする箱根駅伝最大の見どころです。
<選手の特徴>
山登りが続くため、相当な脚力とスタミナが求められますので、スペシャリストの選手が走ります。
<通過予想時間>
12:13 小田原中継所
↓
12:24 箱根湯本駅
↓
12:40 大平台バス停
↓
12:53 小涌園前
↓
13:25 箱根町・芦ノ湖駐車場
<過去の区間記録>1時間10分25秒
第96回 2020年 宮下隼人選手(東洋大学)
<山の神とは>
「山の神」になるには、5区を制覇(区間賞)するだけでは無く、優勝チームの走者であること前の走者をごぼう抜きするか、圧倒的な記録で走り抜いた選手に与えられる称号のようです。
過去「山の神」と呼ばれた選手はこの3名です。
「初代山の神」:順天堂大の今井正人
2005年から2007年まで3年連続で5区を担当し、3年とも区間新記録を達成。
こちらが2005年の映像です。
昔はこんな感じだったのですね。歴史を感じます。
「2代目山の神」:東洋大学の柏原竜二
2008年から2011年までの4年間連続で5区を走り、1年生の時には、8人をごぼう抜きします。
こちらが柏原竜二選手が1年生の時の映像です。
8人抜きは凄すぎです。
「3代目山の神」:青山学院大学の神野大地選手
2015、2016年の2年連続で5区を走ります。
神野選手が5区で区間賞を取ったのは、3年生だった第91回箱根駅伝(2015年)の一度だけですが、驚異的なスピードで2位の明治大学に5分近くも引き離して往路を優勝したため3代目
圧倒的ですね。
この5区で往路(1月2日)が終了し、次の日(復路)に備えます。
1月2日に選手が泊まる宿はどこ?
素朴な疑問だったのですが、選手達が1月2日に泊まる宿はどこなのか?調べてみると、やはり大学によって違うようです。
ただ有名なのは、『やまいち旅館』だそうです。
平塚中継所に近い場所にある『やまいち旅館』には、毎年、往路2~4区、復路8、9区の5~6校の選手たちが宿泊する。
今年(2017年)は、青山学院大、明治大、中央学院大、国士舘大、大東文化大、関東学生連合チームを出迎えた。
女将の小泉孝子さん(52才)は、30年前からずっと箱根駅伝を見守ってきた。
引用:https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_481964/
このように各大学で決まった宿があるようです。
常連校は決まった宿が取れますが、毎年出場できるかどうかの大学は宿探しも大変でしょうね。
山下りの6区(20.8km)復路
初めにもお伝えしたように、復路(1月3日)のスタートは往路1位から10分以内にゴールしたチームはそのタイム差でスタートしますが、往路1位から10分以上離されているチームは、タイム差ではなく往路1位のチームがスタートして10分後に一斉スタートになります。
午前8時からのスタートで、復路(1月3日)が始まります。
第6区は、芦ノ湖から小田原中継所までです。
<コースの特徴・見どころ>
10区間のうち最も走りやすいといわれるのがこの第7区です。
しかし、日が昇るにつれ温度が上がり、気温差が激しいのでコンディション的には難しい区間。
<選手の特徴>
昔はつなぎ区間という事でそれほど重要視していませんでしたが、現在は優勝争いする大学にとっては重要な期間で、力のある選手を走らせます。
<通過予想時間>
8:00 スタート
↓
8:27 小涌園前
↓
8:37 宮ノ下駅
↓
8:49 箱根湯本駅
↓
8:58 小田原中継所
※小田原中継所の繰り上げ時間は20分です。
<過去の区間記録>57分17秒
第96回 2020年 舘沢亨次選手(東洋大学)
7区(21.3km)復路
第7区は、小田原中継所から平塚中継所までです。
<コースの特徴・見どころ>
第6区は山登りの逆で、山下りとなりますが、下りの平均速度は時速25㎞となり、ハイスピードで急カーブを回る事から膝に相当な負担がかかります。
そして1月3日の箱根ですから朝の8時前後は気温が低く、身体も冷えていますからコンディションを整えるのも難しくなります。
<選手の特徴>
5区に続いて6区も山下りが続きますのでスペシャリストの選手が走ります。
<通過予想時間>1時間01分40秒
8:58 小田原中継所
↓
9:07 小田原市民会館
↓
9:28 前川バス停
↓
9:43 槙ノ木交差点
↓
10:01 平塚中継所
※平塚中継所の繰り上げ時間は20分です。
<過去の区間記録>
第96回 2020年 阿部弘輝(明治大学)
この第7区間で忘れてはいけないのがフリーザ様です。
2021年の箱根駅伝では無観客のためフリーザ様が降臨するかどうかはわかりませんが番外編で楽しみな区間です。
フリーザ様についてはこちらの関連記事をお読みください。
箱根駅伝2021無観客応援のルールは?フリーザ様の応援はどうなる?
8区(21.4km)復路
第8区は、平塚中継所から戸塚中継所までです。
<コースの特徴・見どころ>
第8区は前半は平坦で走りやすいのですが、中盤以降はダラダラと登り坂が続きます。
藤沢を超えると通称「遊行寺の坂」と呼ばれる急な上り坂があり、タフなコースになります。
ここは日差しが強いと脱水症状を起こしやすい区間と云われています。
<選手の特徴>
この第8区では残り2区間に大きく影響する区間なので精神的にタフな選手が選ばれることが多いようです。
<通過予想時間>
10:01 平塚中継所
↓
10:10 高浜台交差点
↓
10:31 常磐町交差点
↓
10:46 南仲通りバス停
↓
11:05 戸塚中継所
※戸塚中継所の繰り上げ時間は20分です。
<過去の区間記録>1時間03分49秒
第95回 2019年 小松陽平選手(東海大学)
松の9区(23.1km)復路
第9区は、戸塚中継所から鶴見中継所までです。
<コースの特徴・見どころ>
スタート直後に権太坂の長い下り坂があり、後半は平坦なコースとなるため、ペース配分が重要になるコースです。
この9区では規定時間を過ぎて、繰り上げスタートするケースが多く、選手が自分の大学の襷(タスキ)を付けられず、白い襷(タスキ)を付けて走る(繰り上げスタートの時は白タスキを付けます。)光景を見る事になります。
選手達が本当に悔しくて涙する光景が一番多い区間となります。
<選手の特徴>
この9区は「復路のエース区間」・2区の「花の2区」に対し、9区の「松の9区」と呼ばれることもあります。
という事で9区はキャプテンや準エースが走る事が多い区間です。
<通過予想時間>
11:05 戸塚中継所
↓
11:14 横浜新道分岐点
↓
11:35 東伸橋交差点
↓
11:51 金港橋交差点
↓
12:17 鶴見中継所
※鶴見中継所の繰り上げ時間は20分です。
<過去の区間記録>1時間08分01秒
第84回 2008年 篠藤淳選手(中央学院大)
10区(23km)復路
第10区は、鶴見中継所から東京・大手町までです。
<コースの特徴・見どころ>
1区と同様、六郷橋と新八ツ山橋付近のアップダウンはあるものの、全体的にはほとんどフラットですが都心独特のビル風が要注意のようです。
10区は1区とは異なり、場々先門を右折して銀座通りから日本橋を通ってゴールの大手町に進みます。
それで1区とは距離が変わってきます。
<選手の特徴>
この10区では沿道の観衆が多く声援も多く選手にとってはそれが励みになったり、それがプレーっしゃーになったりと様々で、準エース級の選手が走る事が多くなります。
<通過予想時間>
12:17 鶴見中継所
↓
12:26 六郷橋
↓
12:47 南大井歩道橋
↓
13:24 日本橋
↓
13:27 ゴール・読売新聞社前
<過去の区間記録>1時間08分40秒
第96回 2020年 嶋津雄大選手(創価大学)
これで復路が終了し、2日間にわたる箱根駅伝が終了します。
初心者にもわかる箱根駅伝|出場校の選出とシード校
(画像引用:https://www.hakone-ekiden.jp/)
箱根駅伝の出場校はどのように決められるのか?
そしてシード校や予選会などもよくわかりませんでした。
そこで箱根駅伝の出場校はどのように決められるのか?まとめてみました。
・関東学生連盟に加入している関東の大学
・シード校
・予選会上位10校
・関東学生連合チーム
箱根駅伝の出場校はどのように決められるのか
箱根駅伝は初めにもご紹介したように『東京箱根間往復大学駅伝競走』の略称です。
主催は関東学生連盟競技会です。
ですから、箱根駅伝に出場できる(出場資格がある)のは、関東学生連盟に加入している関東の大学です。
このように箱根駅伝には全国の大学が出場できる訳では無く、関東学生連盟に加入している関東の大学のみ出場出来るので、箱根駅伝を走りたい選手は関東の有力校へ進学します。
シード校とは
シード校は前年の箱根駅伝で上位10位までにシード権が与えられます。
ですから、優勝できなくても10位以内に入ることを目指す大学もあり盛り上がるのです。
2021年箱根駅伝のシード校はこちらの10校です。
1・青山学院大学 箱根駅伝 青山学院大学(青学)
26回目 13年連続 総合優勝5回
2・東海大学 箱根駅伝 東海大学(東海大)
48回目 8年連続 総合優勝1回
3・國學院大學 箱根駅伝 國學院大學(國學院)
14回目 5年連続 (最高3位)
4・帝京大学 箱根駅伝 帝京大学(帝京大)
22回目 14年連続 (最高4位)
5・東京国際大学 箱根駅伝 東京国際大学(東国大)
5回目 4年連続 (最高5位)
6・明治大学 箱根駅伝 明治大学(明大)
62回目 3年連続 総合優勝7回
7・早稲田大学 箱根駅伝 早稲田大学(早大)
90回目 45年連続 総合優勝13回
8・駒澤大学 箱根駅伝 駒澤大学(駒大)
55回目 55年連続 総合優勝6回
9・創価大学 箱根駅伝 創価大学(創大)
4回目 2年連続 (最高9位)
10・東洋大学 箱根駅伝 東洋大学(東洋大)
79回目 19年連続 総合優勝4回
そして箱根駅伝に出場出来る大学はシード校10校と予選会で勝ち抜いた上位10校です。
箱根駅伝予選会とは
箱根駅伝予選会とは、箱根駅伝に出場するために行われるレースです。
予選会のレースは各大学から10名から12名が参加し、各校の上位10めいの合計タイムが少ない大学から箱根駅伝に出場する10校が選出されます。
2020年はコロナのために陸上自衛隊立川駐屯地内に設定された周回コースを使い、ハーフマラソン(21.0975km)の距離で行われました。
こちらの動画ではわかりやすく解説されています。
そしてこの予選会で勝ち抜いた上位10チームはこちらです。
11・順天堂大学 箱根駅伝 順天堂大学(順大)
62回目 10年連続 総合優勝11回
12・中央大学 箱根駅伝 中央大学(中大)
94回目 4年連続 総合優勝14回
13・城西大学箱根駅伝 城西大学(城西大)
16回目 2年ぶり (最高6位)
14・神奈川大学 箱根駅伝 神奈川大学(神大)
52回目 11年連続 総合優勝2回
15・国士館大学 箱根駅伝 国士館大学(国士館)
49回目 5年連続 (最高3位)
16・日本体育大学 箱根駅伝 日本体育大学(日体大)
73回目 73年連続 総合優勝10回
17・梨学院大学 箱根駅伝 山梨学院大学(山梨学院)
34回目 2年ぶり 総合優勝3回
18・法政大学 箱根駅伝 法政大学(法大)
81回目 6年連続 (最高3位)
19・拓殖大学 箱根駅伝 拓殖大学(拓大)
42回目 8年連続 (最高7位)
20・専修大学 箱根駅伝 専修大学(専大)
69回目 7年ぶり 総合優勝1回
関東学生連合チームとは
シード校と予選会で勝ち抜いた20校だけでなく、関東学生連合チームも箱根駅伝に出場します。
この関東学生連合チームについてご紹介します。
関東学生連合チームは予選会通過しなかった大学から1校につき、1人だけ個人の成績が良かった選手を集めたチームです。
※あくまでも関東学生連合チームはオープン参加という事で、チーム・個人の記録は参考記録になるだけで公式の記録にはなりません。
つまり関東学生連合チームが1位でゴールしても優勝にはならないという事です。そして個人についても区間賞や区間新記録を出しても、公式記録にはなりません。
関東学生連合チームの監督は予選会で11位になった大学の監督が関東学生連合チームの監督になります。
2021年の箱根駅伝での関東学生連合チームの選手はこちらです。
■関東学生連合チームの選手一覧
予選会成績 名前(所属) 出身高
11)1:01:47 難波 天(麗澤大4) 三国(福井)
14)1:02:01 村上航大(上武大2) 札幌山の手(北海道)
34)1:02:35 高槻芳照(東農大1) 学法石川(福島)
38)1:02:39 河村 悠(亜細亜大3) 豊明(愛知)
55)1:02:53 杉浦 慧(慶大3) 成蹊(東京)
59)1:02:58 町田康誠(駿河台大2) 白鴎大足利(栃木)
67)1:03:03 小島慎也(中央学大2) 大阪(大阪)
70)1:03:04 松川雅虎(芝浦工大2) 花巻東(岩手)
78)1:03:09 大川歩夢(東経大2) 伊豆中央(静岡)
81)1:03:10 小坂友我(日大3) 藤沢翔陵(神奈川)
89)1:03:12 厚浦大地(関東学院大3)東京実(東京)
90)1:03:13 中山凛斗(立大1) 九州学院(熊本)
92)1:03:17 新田 颯(育英大2) 千原台(熊本)
100)1:03:23 前山晃太郎(桜美林大4)東京実(東京)
120)1:03:30 菊池駿介(大東大1) 仙台育英(宮城)
123)1:03:33 梶山拓郎(流経大4) 流経大柏(千葉)■スタッフ
監 督 弘山 勉(筑波大)
コーチ 川崎勇二(中央学大)
コーチ 山川達也(麗澤大)
マネージャー 加藤弘暉(関東学連常任幹事/専大)引用:https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/15791
以上が箱根駅伝に出場出来る大学です。
初心者にもわかる箱根駅伝|外国人留学生や浪人生・留年生の参加資格は
箱根駅伝では外国人留学生については、チームエントリーには2人まで。
区間エントリーは1人まで登録が可能です。
<チームエントリー>
最初にエントリーされる選手は12月10日前後に16名が発表されます。
<区間エントリー>
チームエントリー16人の中から1区から10区を走る選手10名と補欠選手の6人を登録するのが12月29日に発表されます。
<メンバー変更>
箱根駅伝当日スタート1時間10分前までメンバー変更が可能です。
往路(1月2日)・復路(1月3日)とも8時スタートですから、その日の朝6時50分までにメンバー変更が出来るという事になりますね。
外国人留学生の参加ルールは
外国人留学生はエントリーされる人数は2人まで。本戦に出場出来るのは1名までです。
つまりチームエントリーの際は16名中2名選ばれ、区間エントリーの際は1名までという事になります。
外国人留学生で有名なイエゴン・ヴィンセント選手を見てください。
96回箱根駅伝3区で区間新記録を出します。
早すぎます。
浪人生や留年生の参加ルールは
実は箱根駅伝には年齢制限がありません。
ですから大学に何浪しても走る事が出来ますし、留年や休学しても走る事が出来ます。
そして一度社会人になってから大学生になっても走る事が出来るんです。
知りませんでした。
戦後から1992年までは年齢制限があり27歳までだったようです。
しかし、箱根駅伝に参加出来る資格としてはこのようなルールがあります。
・所属している大学が関東学生陸上競技連盟に加入していて選手登録している事
・所属している大学が関東学生陸上競技連盟から処分を受けていない事
・登録している選手が関東学生陸上競技連盟の資格審査員から処分を受けていないこと。
・予選会を含んで出場申込み回数が4回を超えていないこと。(※出場とはエントリーした時点で出場とする)
このようにこの資格を満たしていれば箱根駅伝に出場出来ます。
青山学院大学の竹石尚人選手が大学5年生でも箱根駅伝に出場出来るのはこのルールがあったからなのすね。
竹石尚人選手についてはこちらの関連記事をお読みください。
竹石尚人(青学)の 就職先は静岡朝日テレビ!入社後はアナウンサー?
このように箱根駅伝のルールや面白さ・見どころをお伝えしましたが、選手についても知れば知るほど面白さや楽しさが理解出来ると思います。
是非こちらの関連記事をお読みください。
箱根駅伝2021注目選手11名まとめ!出場校やコースも紹介!
箱根駅伝2021注目のルーキー12人を紹介!シード校の登録1年生一覧!
【画像】箱根駅伝駅2021イケメン選手ベスト11!イケメン監督も紹介!
まとめ
初心者にもわかる箱根駅伝のルールや見どころ・面白さをまとめてみた!について記事にしました。
2021年の箱根駅伝は無観客ですが楽しみです。
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