こんにちは。もうすぐ夏の甲子園2019広島県大会予選が始まりますね。今年の夏はどこが甲子園に出場するのか?楽しみですがここ最近注目されている武田高校!なぜここまで急に強くなったのか?色々調べてみました。
武田高校硬式野球部 Zebras
監督 岡嵜雄介
情報科教諭
1981年広島県呉市生まれ。小学6年生から本格的に野球を始める。広島商業時代は主に内野手、高校2年の夏に左打ちに転向。神戸学院大学では外野手に転向。社会人ワイテック時代にはスイッチヒッターになる。2年の社会人野球生活を経て、ショーケーストライアウトに参加する為渡米。フロンティアリーグのチームから契約の話があるも、ビザの発給が困難となったため、四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスに入団。2年間プレーした後26歳で現役引退。
引退後、大阪の広告代理店に企画営業として就職するも、とあるきっかけで高校野球の指導者を志し退社。佛教大学通信教育部、日本大学通信教育部を経て、2011年度より京都府立命館高校の教壇に立つ。2012年度の夏のインターハイではホッケー部の監督としてインターハイベスト8進出。2013年度、京都で初めてプロアマ規定解禁の野球の指導者となる。2013年4月~2014年3月立命館高校でコーチ。
2014年4月武田高校副部長を経て、2015年同校部長、2015年7月より監督。
高校野球で急に無名校が強くなった時多くの場合は監督が変わって指導方法が変わる事が一番の要因として考えられます。そしてその監督がどこの高校・大学出身なのか?という事も非常に大事で、いわゆる伝統校独自の野球感がある為、無意識に自分の学生時代のスタイルをとることが多いです。
そして指導者として個人的に思う事ととして、どちらかというとなかなかレギュラーになれず、苦労してきた選手ほど指導する時は選手の為に良いのではないかと思っています。
一流プレーヤーは出来ない子達の心理がわからないからです。
だから感覚的に伝えるので、その感覚を共有出来るモノは理解出来ますが、それ以外の子供達は理解出来ない。
そういった意味で今回武田高校に就任した岡嵜 雄介監督は素晴らしいと思います。
僕自身も小学生~高校まで野球部だったのでよくわかります。昔の野球部は本当に軍隊式で根性論が優先されていましたから、未だに古い考えの監督さんもたくさんいらっしゃいます。。。
個人的に岡嵜監督凄いな~と思ったのは、ホッケー部の監督としてインターハイベスト8へ進出させた事です。本来どのスポーツでも、そのスポーツの経験者じゃないとなかなか強くなれない!と思いがちですがスポーツにより作戦や戦略、身体の使い方は違いますが、身体の原理という根本的な部分にアプローチし、データー分析をすれば共通のモノがわかるはずです。そういった意味で、どんなスポーツにも応用出来る原理を上手く利用しているように思います。
それプラス野球経験者ですから武田高校硬式野球部が強くなった理由が理解出来ます。
岡嵜監督曰く
アメリカの野球を経験して、アメリカでは誰一人やらされている野球をしているモノはおらず、自ら選んで野球をしていてスケールが大きかった!事が一番のカルチャーショックだったそうで、それで色々な事を変革していこうと思ったそうです。
部長・コーチ
データ・守備・財務担当 山本 寛
数学教諭
広高校-神戸大学
2016年武田高校 部長就任
副部長・コーチ データ主任・スプリットステップ担当 井上 遼
理科教諭
朝倉高校-広島大学
2018年武田高校 副部長就任
数学科
海田高校-九州大学
2019年武田高校 副部長就任
常勤コーチ 育成・ZebrasJr担当 岡口 昇平
武田高校職員(広報)
西南学院高校-西南学院大学
2019年武田高校コーチ就任
コーチ
江藤 誠吾 捕手強化専任
中村 成弥 バッティング・捕手補佐
黒川 聖也 外野守備走塁
坂梨 広幸 テクニカルアドバイザー 技術担当 Vienna Wanderersオーストリア代表監督
このように役割分担をしっかりと行っていてデータ分析と栄養指導まで完璧なシステムです。
トレーナー
マック 高島(Mac Takashima)
Mac’s Trainer Room 代表
自分自身の広島商業の硬式野球部時代の怪我によりトレーナーを志さし1999年に四国医療専門学校に入学、卒業後の2001年よりオリックスブルーウェーブ(現オリックスバッファローズ)にトレーナーとして入団(オリックス在籍時にはリハビリを担当することも)、その在籍中の2002年にアリゾナフォールリーグに短期トレーナー研修に行き、その頃からメジャーリーグに対するあこがれを抱き、何も知らないアメリカの地でどれくらいやれるのか、自分の力を試すために、2005年に単身渡米しアメリカメジャーリーグのワシントンナショナルズでの2年間のインターンシップトレーナーを経て(2年間で多くの選手から治療と運動療法を合わせた独自のスタイルを高く評価されたことにより)2007年より正式採用となる。
そのオフシーズンより日本の子供の肩と肘(野球において致命傷となりうる怪我の多い部分)を救いたいとの一心で、野球肩肘専門のMac s Trainer Roomを開業し野球の障害を中心に日本での活動を始める、トップ選手ばかりでなく、自身のトレーナールームでは小中高生や大学生、社会人のアスリートまで幅広くアスリートのサポートを行う。
独自のトレーニングやコンディショニング、パフォーマンストレーニングなどを京都府立医大や同志社大学と共同研究や論文発表などの活動も行っている。
コンディショニングサポートを行う病院・なか整形外科(京都)・名越整形外科(岡山)・あおいクリニック(大阪)・久美浜病院(京都)・名古屋医健専門学校 特別講師・仙台医健専門学校 特別講師
Mac s Trainer Room〒730-0049広島市中区南竹屋町6-17広田ビル1F(現在は東広島に移転)
このマック 高島さんの加入も大きかったと思います。同じ広島商業高校繋がりですからね!
高校野球で結果を出すためには1年に入学して3年生の7月までって、たったの2年3ヶ月しかありません。仕上がった状態が2年3ヶ月でそれ以前にパフォーマンスを発揮しなければいけませんから実際2年生の秋には芽生えなければいけません。という事は高校入学から1年4~5ヶ月です。
高校生と言えば微妙な年齢で、身体がすでに成長仕切った子やまだまだ成長中な子など様々で、そんな子供達にみんなが同じトレーニングをする事など普通に考えれば間違っている事が明らかですが、野球部は伝統的にその練習について来られない選手は見切りを付けます。(強豪校では。または選手が怪我やオーバーワーク等で辞めてしまいます。)
選手一人一人のデーターを取り一人一人違ったメニューを行う練習方法は本当に素晴らしいと思います。
武田高校の独自の練習方法
・ 生徒全員がiPadを持っているので、先発投手なども全てwebで発表し全員に情報共有
・ 部員を4つのチームに分けてチームごとに練習内容・時間を変え、フレックスタイム制に
・ 全体ノックを行わず、実践を重視するため、年間100試合練習試合を行う。
・ 特に打席数を重視
・ 野球記録アプリのi Scoreで各自の投球や打球のデータや傾向を収集。
・ 科学的なバランスの取れた食事やトレーニング
「ウチは“フィジカルとデータで高校野球界をひっくり返す”という気持ちでやっています。だから(3合メシなど大量な食事を与えるような)ドカ食いも絶対させません。それでも今のチーム平均体重が74キロくらいですけど、トップ10は84キロくらい。大阪桐蔭さんがこの夏平均が77キロでトップ15でも82キロくらいでした。すでに県内では一番体が大きいですけど、もっと大きくしていきたいです」監督談
昔は身体の細い選手に丼飯を3杯食べろ!などと平気で言っていました。(笑)
・「対外試合でチーム年間通算200本塁打」、投手なら「球速140キロ超え」が数値目標
・「荷重と加重」を重視した打撃指導。アメリカの打者に多い打ち方
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瞬発系トレーニング2
野球は、瞬発系の繰り返しのスポーツ!
武田高校野球部チームトレーニング! pic.twitter.com/xg6PVl1Nya— 高島 誠⚾︎野球パフォーマンスアップスペシャリスト (@littlemac0042) June 18, 2018
武田高校野球部(広島)夏の甲子園2019初出場の可能性は?
岡嵜監督は「練習“量”の大切さ」を認識していないわけではない。だからこそ目標は甲子園で勝つことであるが甲子園優勝ではない。
「“この環境でも全国ベスト8は行ける”と選手たちに言っています。ただ、能力やパワー以外の部分、全国優勝するための細かなことを詰める時間が足りないと思います。走塁やカバーリングなどの細かいことはもちろん大事ですが、平日は50分しか練習できない。ウチが細かい野球に取り組んだら、それだけで練習時間が終わってしまいます」
当然、プロ入りする選手の輩出や甲子園出場も目標だが、さらに広い視野を岡嵜監督は持っている。
「例えばウチでトレーニングにハマってそのまま重量挙げでオリンピックを目指すとか、体が良いからアメフトなどの他競技から誘われてプレーする選手がいてもいいと思うんです。野球のトップ選手だけを輩出するなんてスケールの小さい事を言わず、ココが世界を目指すきっかけになって欲しい。それが、武田高校の建学の精神でもある“世界的視野に立つ国際人の育成”にも繋がると僕は思っています」
今春に卒業する部員の中には、データ分析を行うアナリストとして大学の硬式野球部に進む者もいるなど、多分野に部員たちは巣立っていく。
置かれた状況の中で最大限に力を伸ばそうと模索し続ける姿勢や意識は、今後どの分野に進んでも生かされるに違いない。
そしてそれは、今年で新世紀となる101回目の大会を迎える夏の甲子園を頂点とした日本の高校野球界においても、必要不可欠なことになっていくことだろう
このように岡嵜監督は現在のチーム状態をしっかりと分析されています。今年はプロ入りも期待されている谷岡投手がいますからチャンスではあります!
あとは抽選でどこと対戦するか?でしょうね!初めに強豪校と対戦すると可能性は低くなりますが初めを順調に勝ち上がる事が出来るとリズムになりますから勢いで優勝する可能性もあります。
この辺りはデーターでは割り出せないモノだと思います!
どちらにしても今年の武田高校は楽しみです!
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